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井関の長者屋敷
 
参考資料
井関の長者屋敷

   所在地:石岡市井関長者峰

 長者峰という地番が長者屋敷のあったところとされている。屋敷に豪族が住んでいたであろうという。
 長者峰の南方近くに大道北、大道南の地番があり、現在の出島村からの陸路、水路を経て、稲敷地方から更に江戸方面にまで通じた交通路があったように思われる。米麦その他の荷物を集めて、水路で府中方面に運搬していたようである。隣の古酒地方には馬頭観世音の碑もあり、馬での集荷所になっていた。長者峰から梶和崎側に突出した高台に、大日如来を祀った石祠も残されており、天和2年(1682)と刻まれている。一段低いところには、五輪仏の石もあり、寺があったように思われる。
 長者峰の地番面積は、約3haであり他の地の長者屋敷の面積とも類似している。

<石岡の歴史と文化 平成8年3月発行> 石岡市歴史ボランティアの会編集 石岡市教育委員会発行
( 登録No.124/09.03.24 )