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瓦塚遺跡
 
メモ
瓦塚遺跡かわらづかいせき (県指定文化財けんしていぶんかざい

 国分寺こくぶんじ国分尼寺こくぶんにじてられたのは奈良時代ならじだいのことですが、瓦塚かわらづかは、その屋根瓦類やねがわらるい製造せいぞうした窯跡かまあとつたえられています。発掘調査はっくつちょうさで、かま構造こうぞう粘土質ねんどしつやまをくりいてつくられた「地下式有段登窯ちかしきゆうだんのぼりがま」と判明はんめいしました。燃焼部ねんしょうぶ焼成部しょうせいぶ区別くべつきわめて明瞭めいりょうで、焼成部は5だん造成ぞうせいされています。また、布目瓦ぬのめがわらばれる古代こだい瓦類かわらるいおお確認かくにんされています。
 発見はっけんされている窯跡は20余基よきですが、保存状態ほぞんじょうたいく、たか評価ひょうかています。
案内板要約
瓦塚遺跡(県指定文化財(史跡))

   所在地:石岡市部原
   指定年月日:昭和12年7月16日

 常陸の国国分寺と国分尼寺が国府(現 石岡市)に建立されたのは奈良時代のことであるが、その時、屋根瓦類を製造したのがこの窯跡であると伝えられている。窯の構造は「地下式有段登窯」で、燃焼部と焼成部は極めて明瞭に区分されおり、焼成部は五段造りとなっている。窯跡は現在二十余基発見されているが、保存状態が良く高い評価を得ている。
( 登録No.094/05.11.19 2版 10.01.29 )