茨城廃寺礎石 5号 (市指定有形文化財(考古資料)) バナー
 
茨城廃寺礎石
 
案内板
茨城廃寺礎石 (市指定有形文化財(考古資料))

   所在地:石岡市貝地2丁目5136番地
   指定年月日:昭和55年6月27日

 この礎石は、円柱座造出をもつ古い形式で、茨城廃寺の主要建造物の土台石に使用されていたものである。
 茨城廃寺跡は、石岡市貝地二丁目に所在する古代寺院跡である。昭和54年から3次にわたる発掘調査により、約1町半四方の寺域の中に金堂・塔・講堂などの遺構が確認され、八世紀初期の寺院跡であることが明らかにされた。
 また、発掘調査により出土した遺物の中に「茨木寺」「茨寺」の墨書銘のある土器が発見され、この寺は茨木寺と呼ばれていたことがわかる。
 この礎石は、寺院廃絶後ここに運び込まれたものであろうが、古代寺院を知る資料として貴重なものである。

   昭和60年2月
      石岡市教育委員会
      石岡市文化財保護審議会
( 登録No.061/04.10.05 )