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富田北向観音堂
 
案内板
富田北向観音堂の文化財

   所在地:石岡市国府五丁目9番

 北向観音(富田観音)堂は、もと常陸総社宮の地内にあった神宮寺の観音堂として、建てられたといわれている。元禄年間(1688〜1704)、神宮寺が現在地から北方50メートルの富田町地内に移され、さらにその後現在地に移ったことにより、観音堂もこの地に移築されたという。
 現在では、神宮寺そのものは形をとどめておらず、この観音堂が残るのみであり、堂内には、十一面観世音菩薩が安置されている。

*市指定文化財(昭和53年9月11日指定)*

鰐口(工芸品)
 この北向観音堂には「鰐口」が残されている。鰐口とは、社寺の堂の軒下にかけ、前に下がった綱を引いて、祈願のために打ち鳴らす我が国独特の鳴器であるが、北向観音堂の鰐口には、現在確認できないが、天仁年間(1108〜1110)の銘があったとも伝えられている。

   昭和60年3月
      石岡市教育委員会
      石岡市文化財保護審議会
( 登録No.025/02.02.27 )