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茨城の地名発祥地
 
案内板
茨城県の「茨城」の地名発祥地

 「茨城」という地名の発祥の地は、石岡市茨城付近といわれる。その由来について、「常陸国風土記」の茨城郡の条には、次のように記されている。
 昔、このあたりには山の佐伯、野の佐伯という凶暴な土ぐもが、山の斜面や崖などに穴を掘ってすんでいた。里人のすきをうかがっては、多くの仲間をひきいて、食物や着物を奪ったりすることから、付近の里人は大変こまっていた。
 そこで、黒坂命というひとが、土ぐも退治にのりだし、土ぐもらが穴から出ているときを見はからって、野茨で穴の入口をふさいで城(柵)をつくってしまった。そして、山野に出ていた土ぐもを攻撃したところ、土ぐもたちは、いつものように穴にもぐりこもうとして、茨につきあたったり、引っかかったりして傷を負い、山の佐伯、野の佐伯も退治されてしまった。
 茨で城(柵)をつくって土ぐもを退治したことから、このあたりを茨城と呼ぶようになったというのである。

   昭和60年3月
      石岡市教育委員会
      石岡市文化財保護審議会
( 登録No.021/02.02.10 )