府中愛宕山古墳 (県指定史跡) バナー
 
府中愛宕山古墳
 
メモ
府中愛宕山古墳ふちゅうあたごやまこふん (県指定文化財けんしていぶんかざい

 府中愛宕山古墳ふちゅうあたごやまこふんは、舟塚山古墳ふなつかやまこふんきたやく300メートルにある全長ぜんちょう96.6メートルの前方後円墳ぜんぽうこうえんふんで、その墳形ふんけい応神天皇陵おうじんてんのうりょう大阪府おおさかふ)にています。つくられたのは5世紀せいきわりころから6世紀のはじめ頃、いまから約1500ねんまえかんがえられています。  明治めいじ30年頃に東京大学とうきょうだいがく坪井博士つぼいはかせ発掘調査はっくつちょうさしましたが、素焼すやきつぼ出土しゅつどしただけとつたえられています。
案内板
府中愛宕山古墳 (県指定史跡)

   所在地:石岡市大字北根本694番地外
   指定年月日:昭和46年12月2日

 府中愛宕山古墳は、舟塚山古墳の北方約300メートルに位置する前方後円墳である。霞ケ浦に舟を乗り出す形なので出舟といわれ、舟塚山古墳は入舟と呼ばれる。明治30年東京大学の坪井正五郎が発掘調査し、無文素焼の壷七個を発見したといわれる。
 昭和54年の周溝確認発掘調査により、全長96.6メートル・後円部径57メートル・前方部幅57メートル・後円部高8.5メートル・前方部高7.5メートルの規模を持つことが明らかにされた。その墳形は応神天皇陵(大阪府)に類似している。 かって、墳丘から形象埴輪が出土したといわれるが、詳細については不明である。
 この古墳は、舟塚山古墳群の中でも規模が大きく、築造年代は、舟塚山古墳と接近し、およそ六世紀前半に位置づけられる。

   昭和60年1月
      石岡市教育委員会
      石岡市文化財保護審議会
( 登録No.019/02.01.29 2版 10.01.14 )